監査法人で働く会計士達はどのような働き方をしているのか。
いつもクライアントの会議室にこもってパソコンの画面を見ている、
あるいはひたすら数字とにらめっこして電卓をハードヒットしている。
こんなイメージももしかしたらあるかもしれませんが、
監査法人で働く会計士にももちろん出張はあります。
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お前、パソコン見すぎていっつも目ぇしぱしぱしとんもんな。
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しゃあないねん、これはもう職業病。
出張が多いのは9、11~12月と2~3月
財務諸表監査の一年間をご紹介する記事で少し書きましたが、
監査に携わる会計士が出張をするとしたら、この時期が多いです。
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なぜなら、4月、5月、7月、10月、1月は四半期レビューや残高監査でそれどころじゃなく、
6月は監査の終わりと始まりの端境(はざかい)期、8月はみんな長期休暇。
というわけで、出張できる時期というのが限られてくるんですね。
というわけで、結構寒い時期が多いです。
夏の暑い時期や、春の爽やかな時期に出張なんて、たぶん数えるぐらいしかしたことありません。
あ、これはもちろん3月決算の上場会社をメインに担当している会計士の場合ですよ。
会計士はなんのために出張するのか
会計士の出張の目的は監査です。
以上。
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しばくぞ。
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・・・・・。
出張の目的は内部統制と実査・立会がほとんど
しばかれそうなので、もう少し具体的に書きます。
会計士の出張は大きくわけて2つです。
1つが実査・立会のための出張、もう一つが内部統制検証のための出張です。
あと、ケースとしてはこの2つほどではないですが、
クライアントの子会社が、監査上、財務数値的に重要であると認めた場合には、
内部統制・実査・立会に加えて、
四半期レビューや、残高監査の時に直接子会社に往査して、
レビューや監査を実施してくるというパターンもあります。
なので、このパターンにはまると、4,5,7,10,1月でも出張有り有りです。
遠隔地クライアントにあたると出張嫌いな人は大変
それと、よりレアなケースもあります。
それは、担当しているクライアントの本社もしくはクライアントの経理部が遠隔地にある場合です。
通常、大手監査法人であれば、クライアントの本社所在地と、
監査法人の事務所所在地はおおむねリンクしています。
例えば私がいた京都であれば、ほとんどのクライアントは、京都か滋賀かせいぜい大阪です。
基本的にほとんどの都道府県に事務所があり、そこが地産地消でクライアントを担当します。
ですが、稀に京都事務所なのに、超々遠隔地のクライアント、
例えば青森だとか沖縄だとか、四国だとかを担当として抱えている場合があります。
理由は大人の事情です。
こういうクライアントを担当することになるとえらいことになります。
つまり、一年を通して、すべての監査業務が出張ベースで実施されることになります。
私も実は、1年間遠隔地クライアントを担当していたことがあるのですが、
移動が超大変です。
毎回毎回ホテルと飛行機を手配して、時間をかけて往査し、
帰ってきたら大量の経費精算をする必要があります。
ただ、私の場合は出張大好き人間なので、苦ではありませんでした。
出張先はどこが多いの?
出張先は全国です。海外もあります。
以上。
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やから、しばくぞ、て。
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・・・・・。
国内出張は東京多め
ここからは、あくまで関西圏の監査法人の場合です。
というより、非東京圏と言った方がいいかもしれません。
出張先は、クライアントにとって重要な子会社であったり、営業所・工場であったりするのですが、
非東京圏のクライアントが、遠隔地に営業所や子会社をもつとなると、
やはり一番多いのは東京になってきます。
なので、出張先で一番多いのは東京です。
それ以外はやはり大都市圏が多いですね。
ちなみに私が行ったことのある場所をいくつか挙げますと、
東京を筆頭に、札幌、仙台、横浜、千葉、埼玉、名古屋、岡山、広島、博多、沖縄と、
都市圏はほぼ網羅しています。もちろん上記以外の地方出張もたくさんあります。
出張の多い先輩とかに聞くと、47都道府県制覇している人もいました。
先ほども書きましたが、私は出張大好き人間です。
なぜなら、趣味が美味しい物探求なので、地方に行って、
美味しい物・珍しい物を食べるのが何よりの楽しみだからです。
年次が上がってくると海外出張もあり
上場会社の場合、海外に子会社を持っているケースも珍しくありません。
なので国内の子会社と同様に、監査上重要と認められれば、出張で往査します。
多いのはやはり中国とタイですね。
現地工場を抱えているケースが多いですから。
あとは、東南・東アジア各国。ベトナムとか香港。
アジア以外にはアメリカ各地とヨーロッパ各国。
中南米とアフリカ、ロシア、中東は私の周りでは聞いたことがないですね。
もちろん、あるにはあるんでしょうけども、京都事務所ではというところです。
おそらく東京の監査法人であればそういった地域への出張もあるにはあると思います。
ちなみに、私は海外出張のチャンスに恵まれていた方で、
オランダとフィンランドには何度も行かせてもらいました。
逆に、一番メジャーな中国には一度も行きませんでした。
同僚の例で言うと、アメリカ、ハワイ、ベトナム、バングラデシュ、シンガポール、インドネシア、イギリス、スペイン、メキシコ、台湾、韓国、なんかは聞いたことがあります。
これもすべてクライアントの巡りあわせによりますね。
海外で言葉はどうするの?
海外出張すると当然外国語が必要になってきます。
ビジネスでの出張なので、応対してくれる担当者はほとんどの場合英語がしゃべれます。
なので、英語が喋れたら問題ありません。
私の場合は、英語がビジネスの実務には少し足りないぐらいだったのですが、
なんとか乗り切りました。
たぶん最低でもTOEIC800程度はないとかなりきついです。
ただ、出張先での応対はすべて日本人という場合もありますので、これもクライアント次第です。
やはり普段から英語を勉強しておけば、いざ海外出張の話が出てきたときに、
白羽の矢を立ててもらえる可能性が高くなるかもしれませんので、普段からの努力ですね。
以上、監査法人で働く公認会計士の出張事情でした。
遠出が好きな人も嫌いな人もいると思いますが、
いろんな地方にいって、刺激を受けてくるのはすごくいいことだと個人的には思います。
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