【年収に】公認会計士が監査法人で求められる能力を考えてみた【直結?】

監査
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こんにちは原田です。

監査法人で働く公認会計士にはどのような能力が求められるのか。

会計士試験からだけでは見えてこない本当に必要な能力について、

私の経験から考えてみたいと思います。

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コミュニケーション能力

超基本ですね。

昨今、どんな職種、どんな会社に就職しても、耳にタコができるぐらい、

コミュニケーションコミュニケーションうるさいですもんね。

監査法人でも例外ではありません。

というより、他の会社よりもずっと重要と言えると思います。

なぜなら、監査法人で公認会計士がする仕事は、”監査”ですから。

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、監査は英語で”Audit”と言います。

このAuditという単語は”観客”という意味の”Audience”からきています。

つまり、監査は本義的には”お話を聴くこと”からきています。

監査の基本は”ヒアリング”です。

人が持っている情報を上手く聴きだすところに監査の本質があるということです。

人から上手く情報を引き出すためには、コミュニケーション能力が欠かせません。

調製能力

監査は、意外かもしれませんが、結構政治的な感覚で進んでいく部分があります。

監査を実施するにあたっては、もちろん監査の基準に準拠する必要があります。

ただ、この”監査の基準に準拠する”というのは、必ずしも決められた一本のレールの上を

歩むがごとしとはちょっと違います。

代表的なところで言うと、重要性の金額があります。

監査基準委員会報告書という監査の基準の一つには、上場会社の場合は、

税引前純利益の5%という”指針”が書いてあります。

しかし、この基準は絶対的なものではありません。

クライアントの状況によって、柔軟に変えていかないといかないのです。

なので、正解はありません。

監査チームの中で、このぐらいの金額でいいんじゃないか、いやいや足りないでしょう、

みたいに議論して、「こんなもんやろ」という着地点を見つけ出します。

監査はこのような調整の連続なのです。

なので、紋切り型で”コレ!”という風に、

自分の考えを曲げられないようであればすこし不味いかもしれません。

文章力

具体的にいうと、論理的で説得力のある文章を書く能力です。

監査では、許容できるかできないか(正しいか正しくないか)が不明瞭な会計上の論点について、

ヒアリングをして、証拠を集めて、それをまとめて、

「これこれこうで、こんな証拠があって~だから、クライアントのこの会計処理は正しいです。」

と、先輩や上司のレビューや、果ては金融庁や公認会計士協会の検査に耐えられるような文章を書く必要があります。

ポイントとなるのは、誤字脱字がないこと(基本)、調書としての形式が整っていること、

論理的であること、証拠に基づいていること(実証的)、簡潔であることなどでしょうか。

上司のレビューでは、こうしたポイントを徹底的にチェックされますので、

適切な文章がかけないと、いつまでたってもレビューメモの嵐から抜け出すことができません。

ExcelやWordの運用能力

要するにPCスキルですね。

監査調書を作るにあたって、ExcelやWordといったソフトウェアの使用は必須です。

マクロをガリガリ作れる能力が求められるわけではないですが、一定水準以上の運用能力は求められます。

なぜなら、やはり作業の効率性に直結するからです。

監査は、専門的な仕事ではありますが、そうはいっても、

単純作業と呼べるような仕事もたくさんあります。

なので、タイピング、関数、書式設定などなどなどなど、

一般的なExcelやWordの入門書に書かれているようなことはわかっている必要があります。

ただ、PCスキルにについては、新人がいきなり使いこなせるということは、

特段求められてはいませんので、監査法人に就職したら、

入門書を一冊読みとおすという感じでいいのではないでしょうか。

臨時的な高負荷に耐える体力と精神力

監査をしていると、時に強烈な負荷がかかるケースが訪れます。

例えば、クライアントで不正が発覚した時とか、

監査終盤、意見審査の直前に虚偽表示や内部統制の不備が発見された時とかですね。

このような事が起こると、短期間の間に極めて多量の業務をこなす必要が出てきます。

近年の監査法人では、何もなければ平常時で20時ぐらい、繁忙期でも22時とかには、帰宅できるはずですが、

このような問題が生じたとき(私のいた監査法人では”炎上”と呼ばれていました)にはそのようなリミッターが解除されて、鬼のように働きます。

なので、このような高負荷がおとずれても耐えられるような精神力・体力が必要なのです。

英語能力

これは、昇進するほどに必要となってくるスキルです。

どういう場面で必要になってくるかと言うと、

  • 英語で書かれた監査証拠を提示された時
  • 海外出張を命じられた時
  • 海外子会社の監査人とコミュニケーションをとる時
  • 海外駐在に行きたくなった時

などです。

もちろん、英語全然できない人もいますが、

上になればなるほど、みんな結構英語できます。

「このくそ忙しい中、いつ勉強してんねん」と思うぐらいできます。

私の場合は海外駐在という道はありませんでしたが、その他の3つについては、

結構頻繁に対応する必要がありましたので、Toeic895までは勉強しました。

それでも、実務には全然足りませんけどね。

というわけで、出世するとなったら、必然的に英語能力も求められるという状況です。

日頃からコツコツ勉強を続けていきましょう。

 


以上、私が考える、監査法人で必要となるスキル6選を考えてみました。

もしこれを読んでいる受験生のみなさんが、監査法人での将来のことも考えるのであれば、

若いうちから少しずつ身に着ける努力を進めてみたらいいんじゃないですかね(* ॑꒳ ॑* )

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