Excelの並べ替えで思い通りに五十音順(あいうえお順)にできないのをなんとかする方法

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この記事は約3分で読めます。

意外に知られていない素人臭いExcel講座です。

今回は、名簿や住所録などを作って、

名前を五十音順に並べ替えようとした時に、

思った通りの順番に並ばないのを何とかする方法です。

ミソはルビ(ふりがな)の設定です。

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菅野じゃないの菅野なの

症状を説明します。

例えば、株式会社読売巨人軍の社員名簿を作っているとします。

最初は月給順で作っていたのですが、

ふと五十音順(あいうえお順)に並べ替えてみたくなりました。

そこで、”氏名”の列を選択して、ホームリボンの右端から、

並べ替えで昇順(小さいもの順)をクリックしました。

するとどうでしょう。

菅野選手が小林選手より前に来てしまったではありませんか。

注:株式会社読売巨人軍に詳しくない方もいらっしゃると思うので、
説明しておきますが、巨人の菅野選手は”すがの”と読みます。

なので、”スガノ”は”カメイ”と”コバヤシ”の間ではなく、

本当は”サワムラ”と”スミタニ”の間に来てほしいのです。

行を手で入れ替えて、正しい位置に持ってくることは可能ですが、

それでは根本的な解決にはなりません。

上手く五十音順に並ばない原因

並べ替えが上手く機能しないのは、

Excelが”すがの”を”かんの”と認識しているからです。

実は、Excelのセルに入力された文字列には、

“ルビ”(ふりがな)が内蔵されています。

このルビはどのようにして設定されるかというと、

基本的にそのセルに入力した時の様態を引き継ぎます。

つまり、”SUGANO”とキーボードでタイプして”菅野”に変換した場合、

Excel的にはこの文字列のルビは”すがの”です。

一方、”KANNO”とタイプして”菅野”に変換した場合は、

Excel的にはこの文字列のルビは”かんの”です。

その他にも、Excelにキーボードで手入力するのではなく、

どこか別のところ、例えばブラウザやWordなどから、

“菅野”という文字列をコピペしてきた場合には、

そもそもExcelはこの菅野という文字列にルビを識別してくれません。

なので、ルビが想定しているのと違っていたり、

そもそもルビが識別されていなかったりすると、

Excelは並べ替えを上手くできないんですね。

Excelにルビを正しく認識させましょう

症状の原因がわかると、対処法が見えてきます。

つまり、Excelにルビを正しく認識してもらえばいいわけです。

Excelにはルビを表示する機能があります。

ホームリボンのフォントコーナーにある、

ルビの表示/非表示ボタンです。

これをクリックすると、

その時点でExcelが認識しているルビが表示されます。

今回の場合、ご覧の通り、

“菅野”のルビが”カンノ”になってしまっています。

というわけで、この”カンノ”を”スガノ”に直してしまいましょう。

セルをダブルクリックして直接ルビを編集することができます。

セルをダブルクリックしても何も起こらない場合は、

セルを直接編集する設定になっていない可能性がありますので、

ファイルメニュー→オプション→詳細設定

と辿り、セルを直接設定する設定にしておきましょう。

詳しくは以下の記事の”Lv 2″をご覧ください。

【初心者必読】絶対にやっておくべきExcelのおすすめ設定4選【超基本】
今回はやっておくべきExcelの設定編です。誰にでも当てはまりそうな4種を紹介します。

ルビが正しく編集できたら、

改めて昇順で並べ替えを実行してみましょう。

無事、正しい位置に菅野選手を持ってくることができました。

以上、Excelの並べ替えで、

思い通りの五十音順(あいうえお順)にならないのをなんとかする方法でした。

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