どうやって楽しく生きていくかという問いに対する一つの答えとして、得意なこと、好きなことだけをひたすらやりまくるというのが挙げられます。
日本の総合職=ジェネラリスト
日本の会社では、多くの場合ジェネラリストであることが求められます。
ジェネラリストというのは、要するになんでもできる人のことを指します(一般的な字義と違っていたらごめんなさい)。
採用の時だって正にそうですよね。”総合職”という職種があるぐらいですから。
総合職として採用された人は、なんだかよくわからないまま、たくさんの部署を研修で回らされて、勝手に適正を見極められた後、「はい、あなた営業ね」、「はい、あなた経理ね」みたいな感じで、多少の希望は聞いてくれるケースもあるかもしれませんが、基本的には一方的なご指名です。
ジェネラリストにはどういうことが求められるかというと、”苦手がないこと”です。
国語・数学・理科・社会・英語、とりあえず全部4以上取ってね、みたいな感じ。
会社で言えば、専門知識も平均以上、管理能力も平均以上、コミュニケーションスキルも平均以上、営業能力も平均以上、社内政治力も平均以上、みたいな感じでしょうか。
なので、ずっと営業畑で生きてきた40代の人に来月から総務に行ってねみたいな無茶苦茶な人事がまかり通るわけです。
原田にジェネラリストは無理!
この日本型ジェネラリスト要求に対応できる人は素直にすごいなと思います。
なぜなら原田がジェネラリストには程遠い人間だからです。
好きなことには前のめりになってとことんやり切るのですが、少しでも気が向かない仕事だったりすると露骨に顔に出てたりします。
原田が嫌いなことの一つは、”冷静に考えると意味のない仕事”です。
慣習や惰性でやることになっている仕事。上から言われたから仕方なくやる仕事。
たぶん、好きな人はあんまりいないんじゃなかろうかとは思うんですが、それを嫌な顔せず、サササッっとやってしまえる人は、それだけで尊敬に値します。原田には無理です。
しかし、日本の会社に”総合職”として在籍している限り、そのような仕事を避けることはほぼ不可能です。
得意なことが一つあればいいのだ
原田は好きなこと、興味のあること、得意なことだけをして生きていきたいのです。
振り返ってみると原田の幼少期~大学生活もそんな感じでした。
原田は小学校に入る前から、なぜか計算がやたら得意だったそうです。
それでなのかは知りませんが、親はチビ原田を自宅近くのそろばん教室に入れてくれました。
そうすると、元々好きだったためか、どんどん進級していき、中学に入るか入らないかぐらいの時には段位を持っていました。
そうすると、小学校の算数なんか屁みたいなもんです。
そして面白いことに四則計算が圧倒的に速くできると、数学が得意になります。
そろばんというのは、どこまで行っても四則計算(+-×÷)でしかありません。
四則計算をいかに速くいかに正確に行うかというだけの極めてシンプルな競技です。
ですので、微分積分やベクトルなどといった中学高校の数学理論に直接役立つかといえば、役に立ちません。
なぜなのか理論立てては説明できませんが、おそらく四則計算が圧倒的に得意であることにより、数字に対する苦手意識が無くなるとともに、難しい数学理論の中でも、最低限必要となる四則計算部分で間違えることがなくなり、結果として、理解が早くなる→楽しくなる→繰り返しやる、という好循環を生み出すのだと思います。
「そろばんなんか、ただの四則計算なんだから役に立たない。電卓があれば十分。」などという人もいますが、そういう人は本質を捉えていません。
少し話がそれましたが、原田の場合、四則計算が得意になった結果数学が得意になり、数学が得意になると、他の科目についてもそこそこ謎の自信がつきました。
大学受験では、数学が得意だったので、他の科目がそこそこでも京大経済に入ることができました。
ただ入ったら入ったで、勉強したのは、自分が本当におもしろいと思える科目だけでした。
公認会計士の試験を受けようと思えたのも、おそらくその延長線上です。
何がいいたいかというと、何か一つ得意なことがあれば、その周辺のことも結構できるようになるので、そのたった一つの得意なことだけをゴリゴリゴリゴリ掘り下げていけば、プロフェッショナル+αになれて結構いいんじゃない?ということです。
ジェネラリストは、その会社にずっと居ようと思う人にとっては素晴らしいスキルです。言うなれば、ジェネラリストであるということが得意分野になってしまえばそれはそれですごいんじゃないでしょうか。
しかし、その会社にずっといるもしくは似たような会社に転職するのでなければ、ジェネラリストである必要はありません。
逆に言うと、原田のようなジェネラリストになれない人間は会社には居てはいけないんだと思います。
世の会社員の中には、ジェネラリストになり切れないけども、しょうがないから会社に居残っている人がたくさんいると感じます。
原田は微力ながら、そんな人に、何か一つ得意なことを掘り続ければ、それだけで生きていけるんやで!ということをこのブログを通して伝えていけたらなと思い、また明日もブログ書きます。
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