【第22話】現金残高が合わない時は?→とにかくがんばる

猫と学ぶ簿記超入門物語
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こんにちは原田です。

猫と学ぶ簿記超入門 第22話をお届けします。

今回は現金過不足の話です。

事業経営で現金を扱っていると、現金残高が合わない時があります。

そんな時はまず原因究明、そしてどうしても原因がわからない場合は、

現金過不足として、雑損失か雑収益で処理します。

登場猫物と登場人物

原田会計の招きネコ、マネ

原田会計代表、公認会計士の原田(以下ひで)

前回のお話

【第21話】売掛金が回収できなくなったらしなければならないこと
今日は貸し倒れのお話です。 事業を営んでいれは、飲食店や小売業などで、 100%現金商売でもない限り、 大なり小なり売上債権の貸し倒れリスクに晒されることになります。 貸し倒れが生じてしまうのは致し方ないとして、 簿記ではこの貸し倒れをどのように扱えばよいのかを覚えておきましょう。

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現金が合わなかったらとりあえず現金過不足へ

マネ:合わん。

ひで:ん?

マネ:合わんのや。

ひで:だから何が。

マネ:現金や。

ひで:なんや、違算か?

マネ:おっかしーなー。毎日ちゃんと帳簿つけてんのに。

ひで:現金はなぁ、どうしてもそういう時あんねん。

そら、もちろん違算なんか無いのが当然なんやけど、

人と猫のやることやからな。

マネ:まだ諦めたわけやないけど、こういう時どうしたらええん?

ひで:とりあえずまず、違算があるよーっていうことを、

帳簿に反映させよか。違算額いくらやった?

マネ:3,240円の不足。

ひで:3,240円かー。たぶん3,000円の税込みやなぁ。

まぁ、ええわ。とにかくこの仕訳切るねん。

現金過不足 3,240円 現金 3,240円

マネ:現金過不足?内容はわかるけど、これって費用?

ひで:今の段階では費用ではない。

とにかく何かわからんから、仮に押し込んでおくための勘定。

だから、しいて言えば仮払金かなぁ。

現金が過剰になっている時は仮受金。

とりあえず、最終的には消えてしまう勘定や。

大事なのは、とにかく”今ある現金残高に合わせて仕訳を切るっていうこと。



現金過不足は0にするのが経理の矜持

マネ:ほんで、次は?

ひで:次は、原因を究明する。

マネ:結局やらなあかんことは同じなんやな。

ひで:そらそうや。

そこでや。ここに取りい出しましたる領収書2,160円。

マネ:おま!何しれっと領収書出しどんねん!貸してみい!

ひで:ごめん。。。ヤフオクで中古の絶版本買って、

一昨日、代引きで払ったん忘れてた・・・。

マネ:ゴルア!ほんなら3,240円のうち、2,160円はこれやんけ。

ひで:そやな。そしたらこの仕訳切らなな。

新聞図書費 2,160円 現金過不足 2,160円

マネ:原因がわかったから、仮勘定から本来の勘定に振り替えるっていうことやな。

でもまだ1,080円残ってんで?もう財布ん中に入ってへんやろな?

ひで:もうないもうない。

マネ:ほんまか?ほんなら残った1,080円はどうするん?

ひで:決算までに原因がわからんかったら、もうしょうがないし、

雑損失に振り替える。

雑損失 1,080円 現金過不足 1,080円

マネ:雑損失っていうことは営業外費用やな?

ひで:うん。もし、プラスの違算やったら雑収益。

現金 XXX円 現金過不足 XXX円

からの

現金過不足 XXX円 雑収益 XXX円

となる。

マネ:了解。もう覚えた。

ひで:そやけど、雑損失/雑収益処理は最終手段やで?

基本的にはやっぱりちゃんと原因究明して、

本来の勘定に振り替えたらなあかん。

マネ:お前が言うか。

ひで:知らんなぁ。

現金過不足を回避するには

あとな、この現金過不足が多いまま残ってると、

経理能力を疑われんねん。

特に税務調査が入った時なんかな。

現金過不足が出てるっていうことは、

現金の管理が不味いっていうことの裏返しやから、

他にも何か間違えてるところあるんちゃうかっていうことで、

細かくチェックされる原因にもなるしな。

マネ:どれぐらいやったら過不足出てもええの?

ひで:どれくらいっていうのは一概には言えんよ。

ただ、過不足を回避する方法はあるっちゃある。

マネ:先に言えよ。

ひで:まぁそう言いないな。

まず個人事業主の場合はな、ずばり現金勘定を使わない。

マネ:うそん、そんなことできるん?

ひで:できるで。

うちみたいに、事業用の現金とプライベートの現金を完全に分けてる分にはいいねんけど、

そうじゃない場合は、どっちの支出かわからんようなってややこしいやろ?

やから、敢えて事業用の現金をもたない。

マネ:ほんなら実際に現金で払った時はどうするん?

ひで:そんな時はすべて事業主貸/事業主借勘定を使う。

つまり、すべてプライベートの資金で肩代わりしたっていう風な扱いにする。

例えば、プライベートの財布から、図書を代引きで2,160円支出したら、

新聞図書費 2,160円 事業主借 2,160円

これでOK。

マネ:ほう。要するにプライベートからお金を借りたことにするわけね。

ひで:そう。こうしておけばそもそも違算なんていう概念がなくなる。

マネ:ほんなら、法人の場合はどうしたらええの?

ひで:100%の解決法は無い。

基本的にちゃんと漏れなく記帳するしかないんやけど、

1つの方法としては、できる限り現金決済を減らすことやな。

電子マネーとか、クレジット決済とかを駆使して、

現金決済をもしゼロにできたら違算は起こりえへんからな。

難しいやろけど。

というわけで、これからもしっかりやってくれたまえ、マネ君。

マネ:ふっ。

(次回へ続く)

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