【第30話】簿記3級を取得するメリットとは

猫と学ぶ簿記超入門物語
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こんにちは原田です。

猫と学ぶ簿記超入門 第30話をお届けします。

今回は簿記3級を取得する意義についてお話します。

簿記は3級までであれば、独学で結構サクッととることができます。

数字を読める人ですよ、ということを主張するためにも、

一度勉強してみてはいかがでしょうか?

 

登場猫物と登場人物

原田会計の招きネコ、マネ

原田会計代表、公認会計士の原田(以下ひで)

前回のお話

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実務に簿記は不要?

マネ:(ねっこだいすきふりすきー)

ひで:上機嫌やな。

マネ:これはこれは、仕事の邪魔をされにきたのですかな所長殿。

ひで:いや、最近だいぶ簿記の質問減ったなーと思って。

マネ:そう?んー、まぁそうかもしれん。

何やかんや言うて、もうリアル記事数で30回も簿記のこと教わってきたしなぁ。

先生が良いと生徒の成長も早いですなっ!よっ所長!(=゚ω゚)ノ

ひで:・・・。

マネ:まぁ、でもそうは言うても、まだまだわからんことだらけやで。

普段の帳簿はほら、基本同じことの繰り返しやん?

ほんで月次締めとか、期末の締めっていうても、

そないにしょっちゅう難しい仕訳が出てくるとか無いし。

ひで:うんうん、記帳の実務をしていくには十分やわ。

せやけど、せっかくやしここらで簿記3級でも受けてみーひんか?

マネ:ん?なんで?別にいらんけど?

簿記持ってるから言うて何かええことあるわけやないやろ?

ひで:やっぱりおれが教えてる実務寄りの簿記と、

お勉強的な簿記はちょっとズレがあるから、

せっかくやからまんべんなく勉強しといて欲しいなと思って。

ほんで、今後うちの事務所にも新しい猫が入ってきたら、

体系立ててちゃんと教えなあかんやろ?

そん時に、お前が先輩となって教えてくれたらおれも助かるやん。

マネ:なーんかめんどくさそうやなー。

簿記3級を取るメリット

マネ:ていうか、簿記3級を取るメリットって何なん?

ひで:一般的な話をすると、

普通の会社で経理を担当しようと思ったらほぼ必須やな。

やっぱり一つの会社の経理を担当するってなったら、

体系的な知識が必要になってくると思う。

そうなると、簿記3級持ってますっていうのは結構わかりやすい。

あ、この人はちゃんと体系立てて勉強したことのある人なんやなって。

それと、簿記を勉強しておくと数字に対する感度っていうか、

要するにそれなりに貸借対照表とか損益計算書が読めるようになるし。

もちろんちゃんとした経営分析とかには、

またちょっと違った訓練が必要にはなるけど、

その土台の勉強としてうってつけちゃうかな。

勉強時間もそんなにかからへんし

マネ:へ?そうなん?もっとがっつり勉強せなあかんと思ってたんやけど。

ひで:言うて、この30回分でほとんどはカバーしてると思うで。

やから、なんか1冊簿記の本買うてきて、

穴になってる論点をプチプチつぶしてやな、

後は、問題をなんぼか解いといたら3級なんか楽勝よ。

それか自分で勉強するのは苦手やー言うんやったら、

専門学校とか通信講座で数万円でご丁寧に教えてくれる。

簿記3級で押さえないといけない論点はたったこれだけ

ちなみに簿記3級でおさえとかなあかん勘定科目の処理ってこんな感じ。

  • 現金
  • 預金
  • 有価証券
  • 固定資産
  • 売上・仕入
  • 売掛金・買掛金
  • 未収入金・未払金
  • 手形取引
  • 貸付金・借入金
  • 仮払金・仮受金
  • 立替金・預り金
  • 資本金
  • 税金

ひで:たったこんだけよ。

30回の中で説明してへんのって、有価証券ぐらいとちゃうか?

ちゃんと調べてへんけど。

それと、決算で必要になってくる処理やな。

  • 貸倒引当金の設定
  • 費用収益の繰り延べ・見越し
  • 減価償却費の計上

マネ:ほんまや、ほとんどやってるわ。

あ、やけどちゃんとした税金の計算なんかできひんで?

ひで:難しい計算なんか一切出えへんから大丈夫。

んで、あとはこの簿記の”システム“の話な。

会計ソフト使ってたりしたらあんまり意識せんでええから、

敢えて今まで、ほとんど説明してこんかったけど、

例えば、試算表から精算表を使って貸借対照表と損益計算書を作る過程とか、

現金出納帳、得意先元帳、仕入元帳、商品有高帳みたいな補助簿の作り方とか、

勘定記入の仕方とか、総勘定元帳とはなんぞやとか、

“伝票”を使った記帳の仕方とか。

新しく勉強するとしたらこの辺りだけとちゃうか?

こんなん難しいこともなんもあらへんから、テキスト読んで、

問題いくつか解いたらすぐ身につくわ。

マネ:なんかいけそうな気がしてきた。

ひで:ていうかいけるし。

元々はマネに実務だけやってもらおうと思って始めた講座やけど、

簿記3級持ってたらハクも付くやんか。

マネ:もし3級受かってしもたら、

もっと給料の良い会社に転職するかもしれへんで?

ひで:うちの他に猫を雇ってくれる会社があるんならいってもええで。

マネ:まぁ、そう言いないな。

よっしゃわかった、ほんなら早速なんかテキスト1冊買ってくるわ。

わからんところあったら教えてや。

ひで:もちろんかまへんよ。なんぼでも教えたる。

というわけで、とりあえず簿記の超入門は今日でお終い。

マネ:えー、まだまだ教えてほしいこといっぱいあんねんけどなぁ。

ひで:それはどっちかって言うともはや簿記やなくて、

経営一般の話やったり、管理会計とかそっちの方面とちゃうんか?

マネ:あー、そうかもしれん。

ひで:ほんなら次回からは、そういう雑多な話でもしていこか。

(次回へ続く)

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