新しい事業を始めるのは結構ですが、
行き当たりばったりすぎやしませんか?
ターゲット
先日とあるラーメン屋さんに入りました。
ラーメンが好きなので、機会があれば
初めて見るお店にはできるだけ入るようにしています。
ラーメンを食べながら考えるのは、
お店の損益、というか展望。
この時思ったのは、「このお店のターゲットは誰?」
京都なので、どこにでも学生がある程度いますから、
潜在的にはうまくやれば繁盛店にすることも
可能な地域といえると思います。
ところが出てきたラーメンは超あっさりで上品な清湯(澄んだスープ)、
少なくとも、およそ学生好みのするものではないと感じました。
ちなみに、そのお店からほど近いところには、
こってり系で、学生の行列の絶えない超人気店があります。
学生がこってりしか好まないと断じるのはいささか浅薄でしょうが、
かといってこのラーメンで、超ハイレベル競合店からお客さんを
奪えると本当に思ったのでしょうか。
あるいはこのお店は学生ではなく、
もっと違う層をターゲットにしているのでしょうか。
(サラリーマン的な層はそのあたりにはあまりいませんが)
黒字の見込み
加えて、あまり詳しくは書けませんが、
品数・トッピング・セットメニューの少なさ→客単価の低さ、
席数の少なさ、スタッフの多さ。味のことはさておき、
甘々で見積もっても、どう考えても黒字にはなりそうにありません。
事業を起ち上げた以上、社会貢献だとか、
自己実現のためだとか、考えるところはあるかもしれませんが、
採算が取れなくなって撤退となっていはすべてが「わや」です。
リスクの取れる起業家はそれだけで尊敬に値すると
前に書きましたが、せめて簡単な将来予測ぐらいしましょうよ。
それとも、いざ自分が起業するとなると、岡目八目、
客観的に自分の状況を見定められなくなってしまうのでしょうか。
というわけで、なんだか批判ばかりととられるかもしれませんが、
大半の起業家にとって、最大の関心事は、
まず間違いなく「儲かるか否か」でしょう。
綺麗ごとでは済まされません。
原田は税理士・公認会計士として、
空気を読まずに、駄目なところは駄目とズバズバ言える
第三者でありたいと思います。
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