吉本の闇営業問題が賑わってますね。
今日は朝からどのチャンネルも延々と吉本お笑い芸人13人の謹慎処分の話を流していました。
もちろん、暴力団と関係をもっていたのは、道義的にも法的にも問題はありです。
しかし今日はそこではなく、なぜ芸人達が闇営業に手を染めてしまうのかというところについて、
経営的観点を含めて考察してみたいと思います。
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経営て、この記事見に来てる人、ほんまにそんな解説望んでるんか?
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大丈夫やで、人類皆経営者。自分の人生を経営しとるやろ。
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不快。もとい、深い。
闇営業であれば、報酬を差っ引かれない
通常の営業活動であれば、芸能事務所が報酬をまず全額受け取ります。
そして、そこから芸能人のプロモーションフィーや芸能事務所の運営費が差っ引かれ、
残りが芸能人に報酬として渡されます。
一方、闇営業の場合は芸能事務所を通さずに仕事を直接受けて報酬を個人で全額受け取ります。
芸能事務所の天引きがないので、丸儲けなわけですね。
闇営業は結婚式披露宴や、会社の忘年会などで用いられることが多いそうです。
余興として出てきて、2,30分ネタをやって10万~数十万というあれですね。
今回は暴力団がらみだったので、メディアに取り上げられやすかったのだと思いますが、まぁおそらく氷山の一角でしょう。
隠れてやってる芸人なんかいくらでもいると思います。
ではなぜ芸能人は今回で言う謹慎処分のようなリスクを冒して闇営業に手を染めるのでしょうか。
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金や、世の中金やで、萬田はん。
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わかっとるわ、せやけどあんま人前で汚いこと言いなさんな。
吉本の芸人たちは食えているのか
今回謹慎処分を受けたのは、以下の11人です。
- 「雨上がり決死隊」宮迫博之
- 「ロンドンブーツ1号2号」田村亮
- 「レイザーラモン」HG
- 「ガリットチュウ」福島善成
- くまだまさし
- 「ザ・パンチ」パンチ浜崎
- 「天津」木村卓寛
- ムーディ勝山
- 「2700」八十島宏行・常道裕史
- 「ストロベビー」ディエゴ。
あと、↑とは別に、依頼主と上記11人を仲介していた「カラテカ」入江は事務所との契約解除。
雨上がり宮迫とロンブー亮は当然食べていけてるとして、他の9人はどうでしょうか?
HGや天津木村なんかは、一時期ブレイクしましたが、最近は鳴かず飛ばず。
ガリット福島はちょいちょいテレビで見かけるものの、売れっ子という印象はありません。
くまだまさしは個人的には好きですが、明らかに一般受けはしていません。
ムーディー勝山はそもそも笑いどころゼロなので、食えてなくて当然です。
その他4人:省略。
つまり、上位2人は純粋に誰かの顔を立てるために義理でやったと言えるかもしれません。
しかし、11人中9人は、あくまで推測ですが吉本から受け取る報酬だけでは食えていません。
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おま、最後の5人・・・
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みなまで言うな
なぜ吉本の芸人たちは食えないのか
まがりなりにも、ちょくちょくテレビに出ている芸人たちです。
なぜそんな芸人達が吉本からの報酬だけでは食えないと言えるか。
それは、吉本と所属芸能人の報酬配分比率が明らかにおかしいからです。
吉本の報酬取り分は9割と言われています。
例えば吉本所属の芸能人がテレビに出て10万円の報酬が発生したとします。
そのうち9万円を吉本が持っていて、芸能人には1万円しか残らないわけです。
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9割てまじかおい。
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ミキティーが庄司の給料見てびっくりしてたらしいからな。
物事をその1面だけ見て判断するのはよろしくないので、他の芸能事務所の取り分も紹介します。
人力車5割
ホリプロ5割
ワタナベエンターテインメント5割~7割
オフィス北野3割~4割。
いずれも推定ですので、幾分かの誤差はあるでしょうか、それでも9割ということはありません。
吉本の天引き割合は異常です。
この中で一番”持っていく”ワタナベエンターテインメントの7割でも、
芸能人の側から見ると、受け取る報酬の額は吉本の”3倍”です。
これではおそらく、極めて上位層の芸能人以外は吉本では”食えない”となりますよね。
そして、その食えない状況に追い詰められて、闇営業に手を染めてしまうというのは・・・
必定とは言わないまでも、生きていくためにやむを得ない部分があったのではないでしょうか。
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ほれ見てみい。金や、世の中金やで、萬田はん。
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ところで萬田はんて、ナニワ金融道の萬田銀次郎?
生きていくためには金が必要
芸能人と芸能事務所は多くの場合、”専属マネジメント契約”と言われるものを結んでいます。
そうすると、芸能人側が受け取る報酬は、事業所得になると考えられます。
つまり、芸能人は個人事業主扱いです。
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お。経営の話っぽくなってきたやん。
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せやろ?期待を裏切らん男やからな。
しかし、この契約は、本質的に雇用契約にかなり近いと考えられます。
というのも、多くの場合、芸名は所属事務所を抜けると使えなくなりますし、
所属時代に創作された著作物に関する権利等は事務所側に属するとされています。
言うなれば、イチ企業の研究員みたいな扱いでしょうか。
研究はさせてあげるけども、出来上がった成果は会社のものね。という感じ。
事務所を辞めればただの人みたいなことになるわけです。
他の事務所との掛け持ちもできないし、創作物も自分のものにならない。
それなのに、報酬水準は極めて低い。
しかも吉本の場合、売れてなくても、食事などは先輩が後輩に全おごりとのこと。
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〇ねと?
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まぁ、そうは言わんが、だからこそDEAD OR 闇営業。
この状況って、吉本自身が産み出していますよね。
食えないから闇で営業する。生きていくために。
専属マネジメント契約という契約形態を悪用した、ブラック企業そのものだと思います。
芸人も人です。食べないと生きていけません。
大企業でも中小企業でも、企業の(レゾンデートル)存在意義の一つは、”人を雇用し食わせる”ことです。
1つの企業が例えば1,000人の従業員を雇用し、給料をまともに払っているとします。
そうすると、仮に利益があまり出ていない企業であったとしても、
その企業は国民1,000人とその家族を”食わせる”という大きな大きな社会貢献をしているわけです。
従業員を食わせられない企業はそのレゾンデートルを果たしているとは言えません。
闇営業イコール悪と断罪する前に、”雇用主側”は自らの悪行を改めてみるべきだと思うのですが。
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レゾンデートルて、かっこつけんなボケ。
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すまんやで、言うてみたかったんや。レゾンデートル。
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