すぎやまこういち氏(レベル88)に会いに行ってきましたよ!
毎年恒例のドラゴンクエストのクラシックコンサート at 京都コンサートホールです。
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レベル88てなんやの?
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年だよ、すぎやま御大が自分で言ってんだよ。
すぎやまこういちってすげーんだぜ?
すぎやまこういち氏を知らない方のために少しだけ紹介します。
すぎやま氏はドラクエの楽曲を初代から現在にいたるまですべて作曲している作曲家です。
すぎやま氏はオーケストラによる交響組曲ドラゴンクエストの公演を日本各地で行っています。
というのも、”青少年のクラシック入門になれば”との思いからだそうで、入場料も格安です。
京都では、毎年、6月~8月の時期に北山の京都コンサートホールにて公演が催されます。
毎年歴代ドラクエシリーズから1作品が取り上げられ、約2時間の交響組曲になっています。
私は去年を除き、かれこれ12年ほど連続で毎年このドラクエコンサートを聴きに行っています。
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毎年ってマニアかよ
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やかましい。マニアだよ。
すぎやま氏の活動はまさに未来への投資
20年以上前からすぎやま氏は、将来クラシックを身近に感じてくれる大人になってくれるよう、
青少年向けに安く楽しくクラシックコンサートを提供しています。
もちろん、クラシック業界そのものは企業経営ではありません。
しかし、氏の考え方は、企業経営で考えると、すごく大事なことをされていると思います。
企業経営では常に未来のことを考えて種まきを続けなければなりません。
未来への投資をしない企業に将来の成長はありません。
設備投資でなくても構わないのですが、何らかの形での種まきは絶対必要なのです。
小さい子供のうちからクラシックの楽しさを伝えて、将来の音楽業界に布石を打つ。
この、すぎやまこういち氏のやり方は正しい。
何事も裾野の広さが重要なのです。
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確かに、ゲーム音楽でもなかったら
なかなかクラシック聴きに行こかってならんな。
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せやろ?
音楽は最高の贅沢
京都コンサートホールで行われるドラクエコンサートを演奏するのは、京都市交響楽団です。
京都市交響楽団はその名の通り、自治体である京都市お抱えのオーケストラです。
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え?そしたら京都のオーケストラの活動資金源は税金なん?
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せやで、音楽ってまじ贅沢な娯楽
実のところ、別にオーケストラなんてなくたって、肉体的には生きていけるわけじゃないですか。
ですが、わざわざ税金で召し抱えて音楽が聴けるって、こんな贅沢ありますか。
今日、すぎやま氏もお話の中でこうおっしゃっていました。
「音楽は心の貯金」
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エモい(小並感)
生きるに直接は必要ないけども、生きるのは肉体だけではありません。
心が生きてこそ人生です。
心に貯金があるというのはありがたいことです。
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休憩中。後ろから見るのが好きです。しかも安い。
本日のお品書きと雑感
では、本稿のメインです。長くなりましたがどうぞ。
今年のドラゴンクエストスペシャルコンサート at 京都コンサートホールのテーマは、
交響組曲「ドラゴンクエストVI」幻の大地です。
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おい、文字でほんまに伝わんのか?
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心配すんな、無理や。
第1部
- 序曲のマーチ
言わずと知れたドラクエのメインテーマ。
VIの序曲は割とオーソドックスですね。
この曲を聴くとドラクエコンサートがはーじまーるよーという気分になります。 - 王宮にて
お城のテーマです。
弦楽器がお城の荘厳な感じを良く出しています。 - 木洩れ日の中で~ハッピーハミング~ぬくもりの里に~フォークダンス~木洩れ日の中で
-木洩れ日の中で
街・村の中で流れる曲。軽快なタンバリンが良いアクセントです。-ハッピーハミング
カジノの曲。ゲームではひたすらスロット回しましたね。
ドラクエ6のカジノは確か、期待値がプラスなので、
ひたすら回していればめちゃくちゃ増えていきます。-ぬくもりの里に
ちょっと不思議な空間で流れる曲。
井戸とかで夢の世界と現実世界のワープの予感。ぐるぐるぐるー。-フォークダンス
夜の宴の時に流れるやつですね。
『木洩れ日の中で』の盆踊りアレンジです(違)
- さすらいのテーマ~静寂に漂う~もう一つの世界
-さすらいのテーマ
フィールド(現実世界(下の世界))で流れる曲。-静寂に漂う
泡の舟で海底を探索する時の曲。
随所に「ファァッ」っていうカエルの声みたいな音が流れるのですが、
これをオーケストラでどのように表現するのかと思ってみていたら、
なんとトランペットをやさしーーーーく吹くことで解決!すごい。ファー!
-もう一つの世界
フィールド(夢の世界(上の世界))で流れる曲。
上の世界よりもゆっくりおっとり。 - 迷いの塔
塔で流れる曲。
すぎやま氏曰く「塔の中で迷っていることを表現するために変拍子にしている」。
なので、聴いていてファゴットがリズムを外しそうで怖い怖い(いや、外しませんけども)。 - ペガサス~精霊の冠
-ペガサス
飛んじゃうペガサスで飛行中。
ゆったり。-精霊の冠
ライフコッドのターニアイベントや、カルベローナで流れている曲。
ゆったり。 - 悪のモチーフ~ムドーの城~戦慄のとき~ムドーの城
-悪のモチーフ
これは厳密には曲ではなく、”節”。
ドラクエVIではこの”テーテッテッテー”というモチーフ。つまり節が多様されており、
あらゆる曲でリズムや演奏楽器を変えて登場します。
この話は10年以上前に、同じくドラクエ6がテーマだった年に、
当時まだすべての曲目の指揮をとっていたすぎやま氏が解説していたことで、
非常に印象的で頭に残っています。-ムドーの城
炎のツメちゃんととった?
ただし、曲的にはムドーの城は、城っていうより、
ムドーら四天王みたいなやつと対峙する時や物語後半のはざまの世界で流れる曲です。-戦慄のとき
こっちが本当のムドーの城。
おどろおどろしい雰囲気がクラシックと非常にマッチ。
ドラキュラの城みたいな。
なおオーケストラでは雷音は再現されません、残念。 - 勇気ある戦い~敢然と立ち向かう
-勇気ある戦い
初めてSFC版で聴いた時は、なんじゃこの盛り上がりの無い曲はと思ったもんです。
しかし今聴くと全然そんなことないですよね。
いつも思いますが、ドラクエの戦闘曲の主旋律をバイオリンで弾くのはすごく大変そう。-敢然と立ち向かう
真ムドーと戦うときの曲。
トランペットが超かっこええええ。
第2部
- 哀しみのとき
全滅の時やライフコッドが襲われた後の曲。
悲しい曲には弦楽器が似合う。 - 奇蹟のオカリナ~神に祈りを~奇蹟のオカリナ
-奇蹟のオカリナ
神に祈りを(↓)の冒頭部分、つまりこれもモチーフ。
ミレーユがドラゴンを呼ぶために吹いてたやつ。-神に祈りを
神秘的な場所で流れる曲。
曲名はオカリナだが、オーケストラではメインはフルート。
めっちゃ綺麗。 - エーゲ海に船出して
ハープ奏者に脚光があたる唯一の曲。
- 空飛ぶベッド
夢の世界で入手できる空飛ぶベッドのテーマ。
鉄琴の小刻みなリズムが心地いい。 - 暗闇にひびく足音~ラストダンジョン~暗闇に響く足音
悪のモチーフ、テーテッテッテー祭。
洞窟や牢獄の町、嘆きの牢獄で使われています。-ラストダンジョン
まんま。ラストダンジョンの曲。
デデデデっていうトロンボーンのアクセントが利いてます。 - 魔物出現
ボス曲。
全体攻撃呪文の音が聞こえます(心でね)。
トランペットの音色が禍々しさを増幅させます。
途中のおとなしいホルンパートが嵐の前の静けさを良く表している。 - 魔王との対決
表のラスボス、デスタムーア戦の曲。
悪のモチーフ祭パート2✌( ˙꒳˙ )。
緩急付けた入れ替わりの激しい金管楽器と弦楽器が織り成す邪悪な世界観に浸ります。 - 時の子守唄
VIと言えばこの曲!
エンディングを飾るにふさわしいスケール感で、まさにオーケストラにぴったり。
すべての楽器がそれぞれいい味を出して活躍しています。
すぎやま氏曰く「序曲と同じで、天から降ってきた曲」。天から降ってきたせいなのか、他のVIの曲と少し毛色が違う気がする。 - アンコールその1
-ドラゴンクエストXIより『過ぎ去りし時を求めて』
演奏冒頭、3の「そして伝説へ」部分から始まったので、「キタコレ!」
と思いきや、その後、
ドラクエ1『広野を行く』、ドラクエ2『果てしなき世界』と続き?????
さらにはドラクエ3『おおぞらをとぶ』、ドラクエ2『この道わが旅』と続いたので、
おお、素晴らしいメドレーではないかと思っていたら、
何のことはない、ドラクエXIのテーマ曲でした。
ドラクエXIはロト3部作の過去の話とされているので、
曲も1,2,3が含められているのです。 - アンコールその2
-ドラゴンクエストXIより『序曲』
XIの序曲はすごく豪華。
イントロ部分からテンション上がる。
残念なのは、アンコールに至ってもすぎやま氏の指揮が見られなかったこと。
すぎやま氏は5年ほど前より、体力の低下により、指揮を若手(今年は角田鋼亮氏)に任せ、
氏はアンコールの2曲目だけ指揮をしていたのですが、
レベル88になり、それも適わなくなったようです。
それでもまだ作曲活動は精力的に続けておられるのですごいですねぇ。
以上!BRAVO!!!!
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