英語が話せるようになるためのコツや、この1冊さえやり切ればOKみたいな本、3ヶ月通ったらペラペラになれる英会話学校は存在しないのです。それを直視して、ただひたすらに汗をかきましょう。
積年の課題と日本人が陥りがちなソリューションショッピング
ソリューションショッピング(命名原田):
何か刹那(せつな)的な解決方法があるのではないかという幻想に囚われ、様々な英語教材・塾に手を出すこと
英語を話せるようになるのはどうしたらいいのか。
多くの日本人が抱える積年の課題です。
中学3年、高校3年、大学2年と最低でも8年間公的英語教育を受けてきたにも関わらず、「英語を話すことができる」と自分で言える人は日本ではかなりの少数派です。
なぜそんなことになっているかについては、本稿では深くは触れませんが、8年間の学習期間において、実際に英語を使って話す機会が圧倒的に少ない+日本人が思っているよりも全然語彙が足りていないというのが、大方争いの無い理由でしょう。
刹那的な解決法なんて存在しない
で、原田を含む多くの日本人は、“何かこれという教材を、これという学校を”と探し回ります。
しかし残念ながら、そんな魔法みたいな方法無いんですよね。
というか、こういうことに悩んでいる人達みんな、頭の片隅ではすでに気づいていますよね。
うっすらどころじゃなく、がっつりと。
でも、頭が直観的に知覚している現実に蓋をし、幻想と現実の狭間で、「いやでもそうはいってもできるだけ近い道があるんじゃないか」と信じて、また今日も本屋さんに行くわけですね。
もう直視しましょう。無いんです。
語彙を増やすための単語帳みたいなものはあってもいいと思います。
ですが皆が所望する、会話ができるようになるためのコツや、この1冊さえやり切ればOKみたいなものはありません!
もしあったとしたら、もうそれはそれはすごいベストセラーになっているはずです。
1千万部ぐらい売れるんじゃないですか?
原田もご多分に漏れず、かつてはソリューションショッピングに明け暮れていました。
英語学習関連の本もだいぶ買いました。英語学校にも通いました。
大手英語学校に2年間ぐらい、中堅の英語学校にも3年ぐらい。
もちろん本からも学校からも”なんぼかは”得るものがありましたよ。
行く(買う)前よりは買った後の方が、ボキャブラリは増えますし、会話もすこーーーーしは進歩します。
でも、”効果に費用・時間が見合っているか”ということを後から振り返ってみると、まぁそんなことないですよね。
思うに、「英会話学校に通って英語が話せるようになった」という人達の言葉には、大事な部分が抜けています。
結局のところコツコツ継続しかないんだなぁ
抜けている言葉を補完すると以下のようになります。
「英語学校に通って、「これでは足りない」と気づき、学校とは別で汗水垂らして実際に会話する訓練をした結果、英語が話せるようになった」です。
この赤字部分は、人によってその具体化の方法は様々です。
- 実際に英語圏に留学して、英語を使いながら生活した
であったり、
- 実際に仕事で冷や汗をかきながら使ってみた
であったり、
- スカイプで毎日外国人としゃべった
であったりします。
いずれにしても、”実地で”アワアワ言いながら、緊張と恥ずかしさともどかしさが入り混じった変な汗汁を噴出させながらみんな身に着けていくのです。
原田の場合
最近ようやくそのことを実感できるようになってきました。
ちなみに原田は3番目の方法です。
1年ぐらいの間、ほぼ毎日30分、フィリピン人を相手に会話の訓練をしました。
モチベを上げるためにできるだけ綺麗なコーチを選んで、漫画やゲーム、宗教や夢、仕事のことなど、色々な話をしました。コーチを変えて同じテーマで何回も会話してみるとかもしました。
その結果、まだまだペラペラに到達するには3億光年ぐらい距離がありますが、銭湯で出会った外国人観光客と”裸の付き合い”ができるぐらいにはしゃべれます。
(もっとも、この事実を顧みると、たかだか30分×300日=150時間ぐらい訓練したところで、ペラペラになるには全然足りていないということがわかります)
もちろん聞き取れないこと、知らない単語、死ぬほど出てきます。
でもそれでもいいじゃないですか。
素直に、what’s 〇〇?って聞いたらわかりやすく説明してくれますよ。
what?でもpardon?でも?sorry?でもなんでもいいです。
それわからん!でも会話したいから教えてくれ!っていうことが伝わったらいいんですよ。
目的は会話をすることであって、英語を勉強することが目的じゃないですよね。
先日もカリフォルニア州出身のミッショナリー(以下、ミ)と、話していました。
ミ「お前(原田)が信じている宗教はなんだ?」
から始まり、
原「Shinto(神道)だ。」
ミ「そうか、私はミッショナリーだ。」
原「ミッショナリーてなんや?プリースト(神官)か?。」
ミ「ジーザスの愛をみんなに教えて回ってるんだ。」
原「ジーザスてあれか、ローマ十字軍の異教徒征伐か?」(ジハードとジーザスをこってり間違えている)
ミ「うん、なんかそんなん」
原「(ほんまか?)」
みたいな感じでした。一部ド派手な間違いも犯していますが、別にいいじゃないですか。
本当に大事な部分が間違ってたら指摘してくれますって。
某大学予備校の英語教師曰く、「英語なんて言語なんだ、やれば誰だってできる」。
これ、至言です。
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