京都市内のとあるラーメン屋さんに行ってきました。
このお店名前も看板もありません。
宣伝も何もしないでどうやってお客さんを呼び込んでいるのかが気になったので潜入してきました。
“名前の無いラーメン屋という名前ではない”という名前でもありません(?)
この店「名前の無いラーメン屋」という名前なのではなく、本当に名前がありません。看板もありません。
google mapで場所を調べたらそれらしき場所に、”名前、看板はございません”ってご丁寧に表示してくれています(笑)。
後で調べたら、お店HPの店舗紹介のところに”名前も看板もございません”という風な形で記載されていて、googleがそれを店の名前として拾ったのかなと。googleちゃん生真面目ー。
で、今回、ラーメンそのものにも興味はもちろんあるのですが、この名前も看板も出していない店がどのように経営を成り立たせているのかを知りたく潜入してきました。
潜入そして観察
場所はgoogle mapに”名前 看板”と入れれば出てきます。
木屋町通姉小路を西に入ったところです。河原町通姉小路から東に向かった方が分かりやすいかもしれないですね。
ビルの地下1階、本当に名前も看板もありません。”OPEN”とか”営業中”の看板すらない。
開店時間まで5分ほど待ち入店すると、中はコンクリ打ちっぱなしのL字形フロア。
券売機がポツンと一台置いてあるのがシュール。あれ?この券売機みたことあるような。。。
席に着き、出てきたラーメンは、豚骨に魚介が香るスープ、レア目のチャーシューに、ニラとプチトマト。
麺は太目の全粒粉麺。
ぬ?これは、高倉二条系じゃないか。
高倉二条とは、京都市内の高倉通りと二条通交差点にあるラーメン屋さんで、全粒粉麺を使っているのがその特徴です。
四条には同系列の”すがり”というラーメン屋があり、いつも行列ができています。
後でHPを見てみると、やはり、同系列店でした。
ラーメンの味については、私はラーメン好きで、自称グルメではありますが、本旨とはずれますので割愛いたします。
本旨:なぜこの店はやっていけるのか
で、その本旨のこのラーメン屋の経営についてですが、店主に伺ったところ、開店当初(2014年9月)からこの”名前も看板もございません”状態で営業しているとのこと。
まじでか、と思いました。
何がまじでかというと、1つは、”どうやって知名度を上げたのか”ということ。
もう1つは、”せっかく高倉二条やすがりといったブランドが京都市内で出来上がっているのに、なぜそれを利用しないのか”ということ。
聞くと、やはり開店当初は客がつかない状態が続いていたと言います。
いや、それはそうでしょうねぇ。
いくら本店である高倉二条や別支店のすがりが有名でも、本店のHPを見なければ存在を知ることができない店にはそりゃあ客はつかないでしょう。
ちなみに、私がこの店を知り、訪れようと思ったのは、たまたまRocket Newsで取り上げられていたのを見たからです。
もっとも、店主はその記事の存在をご存じなかったそうですが。
ではお店側はこのように、メディアで取り上げられるのをひたすら待つという戦略をとっているのでしょうか。
いえ、あまりそんな気はしませんね。
それでは、大人の隠れ家的店、言うなれば会員制スナックのような店を目指していたのでしょうか。
しかし、こういっちゃなんですが、ラーメンですしねえ。特段お値段の張るラーメンを置いているわけでもないですし。
しかも、ラーメン屋ですから、店主が話しかけてきて面白い話で盛り上がるとかでもないですし。
スタートアップ企業(この店の場合は支店の立ち上げという意味合いが強いですが)にとっては、やはり知名度の向上がまず第一の課題に上がってきます。
ラーメン屋は客が来てなんぼの世界ですので、この知名度の向上をある意味放棄している意図は残念ながら読み取れませんでした。(こんど行ったら直球で聞いてみよう)
というわけで、今回は毒にも薬にもならないお話でしたが、事実として、お店を続けているというところからすると、何かしらの意図や戦略があってしかるべきだと思います。
しかし、すいません、今の私の実力ではこの店の意図を読み取ることはできませんでした。(おわり)
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